シロツメクサ
丘白月

シロツメクサが用意され
摘んでもいいよと言うけれど
花かんむりを作って
うつむく私に乗せてくれた
優しいあなたは
もう遠い記憶にだけ生きて
白い花は涙を吸った月のようで
果てしない花畑も
まるで絵本の
最後のページのよう


自由詩 シロツメクサ Copyright 丘白月 2020-04-24 22:44:01
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