ホムンクルスバレエ
墨晶

          Ballet d'Homoncule



 黃色い誤謬は牧場 卵形の奇景

 不死者の猿 增加する尻尾は振動である

 屋臺に轉移した天使

 その指數はステンシルの海豚

 導師は陶然と不可知の 「 ツェット

 何故 善性を問う?

 試練の神經叢は尻尾が語る靈驗であり それ以外は外連なのだ

 矩形の仁王 眞性の驛は法會

 狂った風のなか

 眼球の姿に

「 着替えろ! 」



 皺々の猫足の獨樂を呑む合歡木

 卵色の月 幕閒entr'acteの蒙古

 シラクーザの夜叉よ

「 やらいでか! 」

 やあ、 ジレを着た去來する黃泉



 乳と蜜

 パピルスのように放尿

 威壓 それは永久齒であり

 潛水艦が朽ち果てた朝 藻鹽は動物animauxなのだ

 また

 空に寄生する眩暈の亞性器の朝

 ミロの空の背後を照らす Cello

 自由とは 
 
 いつだってculを意味している



 コカの葉 椰子の實

 如是、戰慄は僞りの交尾

 而して大腸は心臟の瀑布

 まさしく鯉

 まさしく泥濘



 すべてが震えている

 ふるえているのだ



 きみはもうにんげんではない





自由詩 ホムンクルスバレエ Copyright 墨晶 2020-03-21 07:09:52
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