名のない列車
きみのてを

星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて

月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ

誰かがそう言った
誰なのかは忘れてしまった


自由詩 名のない列車 Copyright きみのてを 2020-02-23 21:16:49
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