生きる
ミナト 螢

いつもとは違う道を選んだ時
修正液を捨てようと思った
迷ったら綺麗に消すより境界を汚す
そんな歩き方が好きだったから
着慣れた制服を脱いだ時
白線を渡る人を思った
手を繋いだり離したりして
遅くなるのは素敵なことだよ
砂時計をひっくり返す時
喉に呼吸を貰えたと思った
優しくなったり悲しくなったり
歌は誰よりも人を変えるのに
いきなり会話が弾んだ時
その声だけで信じようと思った
すべての愛が丸く収まるように
地球の形は変わらないんだ


自由詩 生きる Copyright ミナト 螢 2020-02-13 09:58:05
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