僕は不自由に踊ってる
誰かが使ってる暖かな暮らしのせいで
そうせざるをえないんだ
楽しそうに、朗らかに
時折鼻歌さえ混じえながら！

こんな愛おしいものを
ミツバチみたいに奪ったのは
政治家や金持ちじゃないぜ
彼らは奪いながら羽音で答える
お前がこのザマなのは
政治が悪くて
金持ちが悪いんだ、ってな

じゃあどうして
商店街の片隅でうずくまった僕から
小銭を巻き上げたあんたらは笑ってたんだ？
政治家がクソで金持ちが馬鹿だってのが
そんなに面白かったのか？
夕暮れに僕に振り上げられる拳が
高く乾いた音を立てる

何もかもが無意味で
今生きてる奴らはみんないつか死ぬ
そんな教典で
どうしたら幸せになれるんだろう
何もかもが平等に訪れたあと
神様が与えなかった理由を考え続ける
壊れた窓を開けようとするんだ
壊れた世界にすら
僕は繋がりたがってた

グーフ
お前もあの甲高い音の持ち主なのか？
小銭欲しさに笑ってられるのか？