かげろう
ガト

胸の中に
何もないとき

思ったよりずっと
あなたを思い出していた

もう愛していると
言いたくなくて

泣いた顔の上に
砂をまいて隠したのに



人はみな
空っぽで

私も空っぽになってみたかった


自由詩 かげろう Copyright ガト 2019-05-16 02:06:48
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