じじい(87歳のチンカス)
花形新次

太陽が輝く街
じじいが
疾風の如く
駆け抜けた後に
血塗られたアスファルトと
人々の絶叫が残される

じじいが87歳の人生を賭して
やり遂げたことは
自分の1/10も生きていない
幼い子供の命を奪うこと

じじいの意思で
じじいが生き延びる
そんなじじいが凶器になる時代

じじいはこれからも
生きて、生きて、生きて
生きて、生きて、生きて(あいみょん)
迷惑を掛け続ける

姥捨て山が懐かしい


自由詩 じじい(87歳のチンカス) Copyright 花形新次 2019-04-19 19:04:13
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