ハレルヤ
亜綺梛響

さようならを言って別れた坂道で
「明日晴れるから!」
遠ざかる君が振り返り
「きっと明日晴れるから!」
最後に叫んだ声は
「絶対明日晴れるから!」
まるで泣きじゃくった子供の絶叫のように
「明日晴れるから!」

さようならを言って別れたあの日から
「明日は晴れますか?」
耳を離れない君の叫びに問い掛ける
「きっと明日は晴れますか?」
窓辺のてるてる坊主に問い掛ける
「僕の明日は晴れますか?」
あの日の君に問い掛ける
「君の明日は晴れましたか?」


自由詩 ハレルヤ Copyright 亜綺梛響 2019-04-15 21:35:35
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