プリズム
ミナト 螢

足踏みをしてる時代に捨てた
醜い言葉が仕返しに来ても
白いノートで受け止めた後に
燃えるゴミだから火曜日に出そう

誰かに見られると恥ずかしくなる
大量の紙を丸め込むよりも
シュレッダーにかける文字が増えて
並べればまるで脅迫状だ

肩を叩かれて残業をした
貰い煙草で書類を焦がした

昨日は涙を落とした道で
今日は何かを拾えると良いね
新しい朝の希望はきっと
元気な声で作られるものだ

生まれたての気持ちは眩しくて
この手で掬うことはできないけど
ひとつ残らず胸にしまうまでは
透明な光に撃たれていたい

死とは正反対の夢を見て
永遠に続く道があるような
疲れを忘れた身体で生きる


自由詩 プリズム Copyright ミナト 螢 2018-06-09 19:30:49
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