束の間の
ハァモニィベル

束の間の輝きが水面に射すと

魚は 眠らない営みにリラリラと

言葉を浮かべ

手に取ろうと揺らめく影を砕いて

その光の枠を抜け出したまま

ほんの夏の終わりの方まで滑ってゆく。


凛とした濃い流れに乗ったまま

あなたの記憶だけ細く何処までもまだ泣いていて

ひと雫の出来事は 琥珀色の川底で

粒のような砂の風に舞いながら フッと思い出すように揺らめく


鋼色の分厚いカーテンは何時しかそよぎ

薄く削がれた現実の切片を

狭く暗い舞台の上に大きく映し出す

その度に、左目で覗きながら右目で写生しつづける

永遠のように静かで、美しい球形の群体

と時間。

















Note:/
(本作は、フォーラム内の某スレの企画の趣旨に沿って、下記リンクの作品を受けて創作した作品です。
https://po-m.com/forum/thres.php?did=196983&did2=141

※ 某スレはこちら(前の人の作品を受けて自分風に書きます)
https://po-m.com/forum/threadshow.php?did=196983
(カットアップしながらも私は著作権に配慮しつつ、自分の創作になるように心掛けて書いています。)


自由詩 束の間の Copyright ハァモニィベル 2018-04-16 22:17:12
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