束の間の輝きが水面に射すと
魚は 眠らない営みにリラリラと
言葉を浮かべ
手に取ろうと揺らめく影を砕いて
その光の枠を抜け出したまま
ほんの夏の終わりの方まで滑ってゆく。
凛とした濃い流れに乗ったまま
あなたの記憶だけ細く何処までもまだ泣いていて
ひと雫の出来事は 琥珀色の川底で
粒のような砂の風に舞いながら フッと思い出すように揺らめく
鋼色の分厚いカーテンは何時しかそよぎ
薄く削がれた現実の切片を
狭く暗い舞台の上に大きく映し出す
その度に、左目で覗きながら右目で写生しつづける
永遠のように静かで、美しい球形の群体
と時間。
※
Note:/
(本作は、フォーラム内の某スレの企画の趣旨に沿って、下記リンクの作品を受けて創作した作品です。
https://po-m.com/forum/thres.php?did=196983&did2=141)
※ 某スレはこちら(前の人の作品を受けて自分風に書きます)
https://po-m.com/forum/threadshow.php?did=196983
(カットアップしながらも私は著作権に配慮しつつ、自分の創作になるように心掛けて書いています。)