瞳夏
唐草フウ

(ねむっているように、うつろに開いて
 よこたわっていても、私には見えてる)

瞬きで合図をくれていた
感情もなぜかくみ取れた
そんなにあふれていたんだね
枕元にたくさん落ちていたよ

 心配しなくていいよ
 瞳孔ひとみのおくにある望遠鏡
 たくさん景色を見て夢の旅をしたね
 こわいやみの色・怒りの火
 そのうち静まる、静まる波がくる

「おーい、だいじょうぶかぁ」って

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


瞬きで過去を落とし流している
いまをまっすぐ見つめるために
風とともに塵が入る痛み
このくらい全然たいしたことない
足元には気もちの夕立が激しくたたきつけるけど
肩まで落とすわけにはいかない


 一日がとても重くつづく
 知らない赤ちゃんのまなこのなかに
 きらきら大きな星がいた














自由詩 瞳夏 Copyright 唐草フウ 2017-08-20 05:21:08
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