タペストリー
唐草フウ



梅雨になって
雨がすきな
人もきっと
そばにたくさんいるだろうけど

いまは
青い空がすき
心が浮かび流れていきそうな
どこまでもファルセットが続きそうな


目を閉じてね
何色でもいい、無地だらけの中に もたれる
つつまれるのは
無音の笑顔で

手持ちぶさた
扉を右に
左に回す
開けることはないドアの
あなたに逢うことのないドアの

今日もあの
ガードレールに
花が添えてあるところ
ひと時さらわれる また過ぎ去る


・普段・
・モノクロームな幻夜・
・白くおおきな国に頬が照らされるとき・
・夢・
・記憶の意味・
それぞれのかけらを行き来する コラージュ


まだ夏になるには早い
眠っているには惜しい
青い空が現れる時まで
繋げては、手放してる
細い星の色の紐たちを










自由詩 タペストリー Copyright 唐草フウ 2017-06-09 04:24:55
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