セントラル
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誰も知らない遊園地 僕のセントラル
ジェットコースターも観覧車もあるのに
営利目的でも有名になるためでもなくただ
みんなに喜んでもらいたくて作ったのに
誰も知らない遊園地 僕のセントラル
素敵な花園も憩いの広場もあるのに
朝から晩まで心を込めて手入れして
おもてなしの準備はいつでも万端なのに
自分からは声を掛けたりしない
誰かが声を掛けてくれるのを待つだけ
上手く伝えられないのが怖いから
それは多分誰のせいでもない
誰も知らない遊園地 僕のセントラル
ジェットコースターも観覧車もあるのに
巨大な看板を立ててアピールしたならば
少しは興味を持ってもらえるかもしれないのに
三人でいるとちゃんと話せるのに
二人になると上手く話せないんだ
上手く伝えられないという事実を
ただ誰かのせいにしたいだけ
誰かといる時に感じたものを
一人になると全部忘れて
まるでこの世界には僕以外に
誰も存在していないみたいだ
誰も知らない遊園地 僕のセントラル
ジェットコースターも観覧車もあるのに
訪れた人達は口を揃えてこう言うんだ
見せ掛けだらけのハリボテだってね
誰も知らない大きな穴 僕のセントラル
遊園地は今や廃墟になって見る影もなく
いよいよ人が訪れる理由は無くなった
晴れて僕は本当の一人になった
自由詩
セントラル
Copyright
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2017-04-22 18:56:09