チャイ
湾鶴

アイスチャイが作る船の
端に立ってごらんよ
スミレの花の
花弁の奥に顔を背けてしまう
因果とシナモン
刺激が感化する乗ってゆくJR
遠くへ行こうと人波が蠢く改札へと
吸い込まれてゆくキップの中へと
ご覧(SHOW ME)おはようございます
紫色が耳から出ようとしている
スミレの花から出ようと露を出し
氷は溶けていく
牛乳のささやきから漏れる流れは
春の音を含んでジンジャーの香りが
桜のように突き刺さる木漏れ日
空に木が生えて雨でも降りそうだ
ミルクの窓は曇っている白い部屋
シナモンの絨毯は毛を飛ばして
くしゃみをさせる
芝犬のような
春のコリンズグラス


自由詩 チャイ Copyright 湾鶴 2005-03-01 10:54:11
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