春道
木屋 亞万

線路だった場所に
草が生いしげり
刈り取られる

丈の短い草が
また生え始めていて
石が敷き詰められていたはずの
細い小道が心なしか
ふかふかし始めている

もうかたいものは
はしれないかもしれない


自由詩 春道 Copyright 木屋 亞万 2016-02-28 16:05:37
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