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木屋 亞万
いつのまにかあった家
気づけば幾年
窓も褪せる
ひびにテープ
天井から埃の糸
忍び込む猫
減る家族
積もる思い出
柱は底から朽ち
素通りしていく
人も風も時も
残ったものは
何だったのか
更地になっては
さがせない
自由詩
ie
Copyright
木屋 亞万
2016-01-30 13:10:41