ゲームの時代(エレクトリカル・ゲーム三作)
乾 加津也

スペースインベーダー


歪みながらよろよろ移動する未確認飛行物体の層と、その上を流れる一隻の母艦
ミサイル的中の距離と時間を図りながら、左右に稼働する砲台を操作して、撃て
侵略者は少しずつ速度を速めながら、端まで来ると段階的に下がり接近戦になる
百円で居座る薄暗がりのゲームセンターは昭和に幾何学されたブラックボックス
ヤニで蒸れた退廃の香りは四面楚歌、罠にかかる人の神経系の破壊に取りかかる




パックマン


迷路に放たれたパックマン、モンスターを避けながら縦横無尽に駆けまわれ
敵の個性は色別可能、オイカケ、マチブセ、オトボケ、キマグレ、一目瞭然
パワーボールを食べたら吾輩は無敵、モンスターたちも青い顔して逃げ回る
ありついたフルーツで獲得するボーナス得点、ステージクリアか最高得点か
跳躍を身につけたら障害も、ジャンプボタンで乗り越えられるかも知れない




テトリス、君は真面目だ


表れたブロックを上下左右に回転させて、見事に嵌る容(カタチ)にしよう


自由詩 ゲームの時代(エレクトリカル・ゲーム三作) Copyright 乾 加津也 2016-01-05 23:59:25
notebook Home 戻る  過去 未来