濃艶
瑞海



粘土で塗り固められた体に
蜜を垂らして
それを貪り食う君が見たい

血塗れ 血眼になって
汚れたって構わなくて
寧ろ血を一滴残らず
飲み干すぐらい
誰かを食べる
君が見たい

そうして
禁忌を犯したことに
絶望する君が見たい

そうして
どうしようもない
赤い気持ちを内包したまま
罪深き君に
切り刻まれて
私は逝きたい

乾いた君の頭に
私の脳漿を注ごう



自由詩 濃艶 Copyright 瑞海 2015-11-27 23:46:27
notebook Home 戻る  過去 未来