おやすみがなくなったら
瑞海
流れ星を数える夜は
一人寂しく冷たい黒
おやすみのあとの秘め事は
誰にも気付かれない
空の星を金平糖にして
食べていることも
誰も気付かない
約束したのだ
海のクラゲと
星がいなくなったら
海のクラゲとお月様は
夜二人きりになるそうだ
おやすみのあとの秘め事は
君の夢を見ること
夜の海に入って
深く息を交え合う
疲れ凍えた体に
手を添えあって
おやすみと言って
目醒める
君も海と月が好きだから
海月
(
くらげ
)
も好きだろうなあ
おやすみがなくなったら
約束破りの僕なんか
君に振り向いてももらえない
おやすみがなくなったら
夢の中で冷たい海に沈んで
海のクラゲに刺されて
死んでしまうのだろう
だから
おやすみ
自由詩
おやすみがなくなったら
Copyright
瑞海
2015-11-24 22:56:10