【 犬の糞 】
泡沫恋歌

朝、駐車場の前に
犬の糞が落ちていた
私は舌打ちをして
それをテッシュに包んで
ゴミ箱へ捨てた

二日後、駐車場の前に
また犬の糞が落ちていた
私は憤慨し殺虫剤を撒き散らし
水を入れたペットボトル
その場所に置いた

その日から、駐車場の前に
犬の糞は落ちていない
だが糞をした犬もその飼い主も
分からないままに……
糞をされた事実だけが残った


   そこで言いたい!
   飼い犬の糞の後始末もできないような
   そんな人間に犬を飼う資格があるのか? 
   ……と。
 


  
                            2015/11/14



自由詩 【 犬の糞 】 Copyright 泡沫恋歌 2015-11-14 11:16:20
notebook Home 戻る  過去 未来