【 楓 】
泡沫恋歌




   晩秋の頃
   血を吐くように
   楓は赫く染まる
   握り拳ほどの肉塊
   女は躯に楓を孕んだ
   命の蘇生
   輪廻転生する魂
   春になれば
   再び芽吹いて
   小さな掌を展ばす



  
                            2015/11/18



自由詩 【 楓 】 Copyright 泡沫恋歌 2015-11-18 13:44:02
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