ほんとは
こしごえ



うそをつきます
といってさいごにうそをついた
うそがかそうされて
あおいそらへ
ひとすじのけむりとなりのぼってゆき
たいきちゅうのすいぶんとむすびつき
しろいくもとなりました。

うそをつかれたわたしは
ちぢこまっているそのうそを
あいようまんねんひつでしろいかみにきろくしました
きろくしたかみをよっつにおりたたんでから
あてなふめいのふうとうにふうにゅうし
いつのじだいかはんべつできない
ゆうびんきってをしっとりとはりつけた
うそのふうしょを
まるいぽすとにとうかんしました
いつのじだいのどこにゆきついても
それは
うそのなかのうそ。

このからだをかたちづくっているげんしの
おくぶかいところから
うそが
にんげんせいのはんとうめいなかさなりあいに
ひかれてでたのです

じくうのゆらぎにひそめく
おもいうそがさようならと
しぜんにただしいてんびんにのり
みちたつきのひそむよぞらは
ちんもくをまもるはじまり。

うそのなかのうそは
ついたうそにもうそとはわからないときがある
このしんじつも
うそのひとつかもしれない
とじもんする
あめのしずけさに
ほんとは
しんじている















自由詩 ほんとは Copyright こしごえ 2014-09-01 13:03:02
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