料理は幸せになりたいときに作ります
蒼木りん

アイロンがけなんかしなくてもいいような生活に憧れます

半分は嘘です


だけど総じて自堕落なのではない

そんな君には

とうとう逢えなかった


希望の半分は

半分の失望を期待して期待を裏切らない

それもこれも裏腹の逆さスペースマウンテン

眼を閉じていたから

死なないとわかっていたのに

一度きりを逃してしまった


冥土の土産なんていらない

死んでまで

こんなところに残ってたまるか


アイロンがけは

アイロンがけ屋さんに任せるのが一番でしょう


あなたは

私の気持ちを食べたいと願っているだろうけれど

そんなことで想いの重い軽いを量るような

寂しがり屋さんは

何処かいっちゃってください


料理は

あなたのためでなく

私が幸せになりたいときに作ります


たったひとりの私は

墓石の下に納まるまで

あなたにはとうとう明かせないものを持って逝きますから


仮です

黄色い傘の中で

水色のびぃ玉が宝もの

何度も磨く



空調は

いつまでも通り過ぎない

ヘリコプターの音だから

止めた


夜の息だけ

聞いて寝たい



あなたは

私の何を知っているんですか



未詩・独白 料理は幸せになりたいときに作ります Copyright 蒼木りん 2005-01-26 23:44:20
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