登る
草野春心



  猿は黙って登ってくるのだ
  かれらにしかみえないおまえの
  躯に穿たれた釘を伝っておまえの頂まで
  それでも数匹は諦めて引き返すし
  また数匹は手を滑らせて落ちてしまうし
  然程気にする必要はないとぼくは思います




自由詩 登る Copyright 草野春心 2014-06-29 23:01:14
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短詩集