日のでなかった日
番田 

今日は定期を忘れていた
でも金を払って
会社へ行った
誰もそのことは知らない 
時の知らない中だった
憂鬱な気がしていた そして
外を流れる景色のことは覚えていた
電車の中では僕を見る人はいない 死んでいた
でも早く春が来ないかと思っていた
雑誌売り場で積み重なった本たち
何人かの大根のような足をした
女性の姿を見かけた
でも広い駅の中や
広い景色の中は自分が小さすぎた だけど
寂しいとは でも 思わないのかな 広い
ホームの端っこだった
午前中の光を 浴びている でも
怪訝な目で見ているいつもの僕


自由詩 日のでなかった日 Copyright 番田  2014-01-23 02:01:45
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