エーテル 17
草野春心



  多くの角砂糖が 紫蘇色のスカートにこぼされても
  彼女は 眉ひとつ動かすこともないだろう
  ただ膝のうえで掌を握っては開き(開いては握り)
  あなたの影が砕かれていく その場所へと
  わたしは少しずつ 鼻を近づけている




自由詩 エーテル 17 Copyright 草野春心 2014-01-22 00:09:46
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