南仏のバスから
番田 


自分が確かな気がするから
詩を書きはしなかった
寝る時間しかなかったから
詩を書こうとせずにいただけだけれど
そう思わないか
自動車を手で押して
家に帰った 門塀の前
だけどネコがそこで鳴いていた
自分がもし 外国で生まれていたら
殺されていただろう
眠りに落ちていく
遠くに見える明かりが賑やかに思える



自由詩 南仏のバスから Copyright 番田  2014-01-14 00:54:00
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