僕は街の寄生虫
番田
今日は寄生虫館で
目的もなく死んだ思いで
落ちていく夕日も見ずに過ぎた 音楽を
肝臓として機能させずに 見つめていた
昔 聴いたことのある
自転車を見ていた時の音楽 オーパーツの雑誌の中で
時の流れのように浸食されて
目的もないカイチュウたちが体に集積していた
何もなく
街をさまよっていた
特に 日曜日は
夕暮れのCD屋で価値のない商品を見つめていた
そしてフジロックのミスチル地蔵を見つめていた
死ぬのだろう魚の骨と
僕の骨との抱き合わせ販売を思って笑いながら
自由詩
僕は街の寄生虫
Copyright
番田
2014-01-06 01:51:02
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