消せない
ただのみきや



濃密な雨の拘束に
獣の目をした少女が一人
茄子の花のように濡れたまま


時の梯子が外された場所で
僕はポケットの中
ことばを撫ぜ回すだけ


自由詩 消せない Copyright ただのみきや 2013-09-28 20:31:33
notebook Home 戻る