頭痛のときの想像
蒼木りん

細い首で支えている頭が重くて床にゴロンと転がすことにした

首や肩はかるくなったが

頬杖がつけない左手が手持ち無沙汰で

たばこが吸ってもらえない右手が灰を落とす

こどもが歓声を上げている

頭は

ゴロゴロ転がって

10本のピンを倒した

次のこどもが重そうに頭を抱えてきて

鼻の穴と口に指を突っ込んだ



たのむから

やめてくれ!

の声は遅く

私の頭は

脳内出血でだめになった

鼻血ブーだった



未詩・独白 頭痛のときの想像 Copyright 蒼木りん 2005-01-07 01:11:50
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