夏(九)
青色銀河団

ポケットに溢れるほどの夏の恋




なつかしい蜜柑色した夕の街




白い鳩しみわたるほどのあおぞらに




ちいさな手 氷のグラスを握りしめ




白い雲 永遠につづく麦畑




なつかしい廃屋の裏の蝉の声




木漏れ日のレースに遊ぶ夏の風




満天の星の暗号解読し




ネーブルに母のピアノを思い出す




夏の夜は思い出のままのおとぎの国




俳句 夏(九) Copyright 青色銀河団 2013-08-10 17:41:47
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