PaGe321
朝焼彩茜色
月面が皮をめくったので ようやく続きが読める
少し片目くらいの 透き通ったグレイを添付した曙の空の色のページ
わくわくしながら好奇心を胸の中心に 持ち上げてゆく
決して極秘の大人には成れないから
今は子供のまま素直に 好奇心で点線を結ぶ読み方しかできない
解説書と参考書と説明書は 生まれたての頃に とうに
飛んでいった
ページは羽根と思い込んでいた
今は子供だから能力を並に でも並並ならぬ情熱を 月が来る度に閃き方を
整えて 弾き飛ばして 磁石で戻って来る
愛されているみたいな オーラで打ち込んでくる あのページ
なぞった通りの奇抜と奇跡交じりの 目の錯覚のような そのページ
風が息を一瞬止める静けさに 時差でなびく 草花と髪の毛
今は子供だから 好奇心だけで生きる至福を掴んで 時々栞を印し
点で繋げてゆくバトンを 天空へ投げている
在る日 磁石で戻って来る
月の誇りの匂いを滲ませて
自由詩
PaGe321
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朝焼彩茜色
2013-07-27 22:14:04