仰向けの白檀
朝焼彩茜色

仰向けに憩い柔らかな漂う空気が降りる

爪を研ぎながら清水の滝から醸し出す口づけを貰う


小癪な煩いを植えさせない 穏やかなる囁きを歩く


間接照明の声さえ聴こえてくる 遥かなる温もり


側に伴侶の優しい寝顔


左に仰向けに憩い姿の女


睡眠の蕾を咲かそうと 花びらを柔らかく砕く


香り立つ白檀の言葉

呪文の様に鼻につく

寝付けない訳はなく

営みがない訳もなく

左に仰向けに憩い姿の女


自由詩 仰向けの白檀 Copyright 朝焼彩茜色 2013-07-25 23:49:07
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