丘の上のお馬鹿
梅昆布茶

ひがないちにち丘の上で雲をみていた
雲には歴史がないんだただ瞬間だけがあるんだ
アンタレスは赤色巨星で太陽は金の林檎なんだな
僕はちょっぴり白色矮性みたいな気分だ

120億光年の彼方の銀河団がハッブル宇宙望遠鏡をとおして
なにかを伝えてくるそれに応えたいとおもったんだ

夜はよるで丘の上で流星群をまっていた恋人を待つように
ぼくたちの銀河はぼくらをとりまいて帯状にひろがって真ん中に暗黒物質の筋がある

ルーシーは星になって輝くんだいつだってそうさ彼女は星だった
連星や二重星や脈動星や準星新星超新星それぞれの生涯を生きる

丘の上で一日過ごすそのうち寝てしまおう
丘の上で過ごすこんな素敵な時間なんてありそうもないな

だから丘の上で過ごす




自由詩 丘の上のお馬鹿 Copyright 梅昆布茶 2013-05-09 23:54:23
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