金色の月と銀の笛
梅昆布茶

お月様は金色に輝いていました

湖底に沈んだ笛は綺麗な音色で鳴りました

少年は密かに想いを寄せました

まるでニンフのような少女へ

胸が時々しめつけられて

届かぬ想いを知りました

野に咲く花の姿さえ

花ある君に映るのを

小鳥の歌を合わすように

銀の笛もうたいます

薄紅に染め上げた

愛しい心の色でした

金色の月と銀の笛

どちらも静かに眠ります

笛を沈めた湖に少年の影が映ります

伝わる想いの愛しさに

少女の影が震えます

初めて触れたぬくもりに少女の心もふるえます

ただただ金色の月が見ているだけなのでしたが






自由詩 金色の月と銀の笛 Copyright 梅昆布茶 2013-04-09 11:23:41
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