車が来ないのを見計らって
プテラノドン

この前の台風で吹き飛ばされた
標識とバス停。それと
信号機を見失うと最後。
立ち尽くすだけの我々
十万人の願いが
流れ星の残したその穴に
新たな光を生み出すまで
闇がつきまとう。
それとも月が元通りになるのが先か、
不可知が目をくらませるのか。
もっとも、魂をみつけるのは簡単。
車が来ないのを見計らって
路上から空を見上げるだけ。
雲に覆われているが
運が良けりゃ、誰かが背中にどんと
ぶつかってくる。
なんだ、また君か。影でわかったよ。
といった具合で。



自由詩 車が来ないのを見計らって Copyright プテラノドン 2013-01-21 00:20:04
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