雪とナギ
砂木

吹雪く雪の中 飛ぶ白い羽音
ひき風 ひと飲み
とどろく 心臓の火

まつげに擦られる 粒氷
ひりひりと まっすぐに溶ける
荒れるな 空
痛めた体を 巣に眠らせるために

銀河吹雪 渦を巻き はばたき
尾を打ち振り 木々に宿り

溶けた背に葉がのぞく
落っことされた雪が
陽の夢を見始め

ナギという小鳥が詩に生まれた
どこまでも飛んでゆく
みつけてくださった あなたゆえに





自由詩 雪とナギ Copyright 砂木 2012-12-23 20:23:49
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