白いノイズ
石川和広

からみあう唇の
なじるように
押し込めてしまいたい、それ
ぼくの歩いてきた日々のワガママのクルミ

こんなことを続けて
気持ちいい
後には
何も進まない
つながりを確かに
したい
しかし
時間を進めたくない

だから
台所の片隅で
うずくまる渇き

吐気はしない
強風が強まり
すべてノイズへ

せめて
少しずつ
包みあい
冷たい水を感じながら
中くらいの
朝が来るといいのに

こないなら
叫ぶんだ
遅すぎるから
から



叫ぶしか


未詩・独白 白いノイズ Copyright 石川和広 2004-12-11 19:03:41
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