どんなに遠くても
itukamitaniji

どんなに遠くても

君は箱の中に隠れて またいつものように
僕をおどかそうとする 全部お見通しなのさ
だけどいつまで経っても 君は出て来ようとしない
花畑の中に潜んで 君はいつまでも出て来ない

そのうちお別れの歌が 鳴り響いて

帰ろうよ帰ろうよ もう帰る時間だよって
何度も言ってるのに 君はいつまでも出て来ない


君は出かけて行った 真っ黒な車に乗せられて
分からない言葉で 呪文を唱える人々
遠くへ行くんだよ いつもは優しいパパは
険しい顔で教えてくれた だから僕は尋ねたんだ

どれだけ自転車を漕いだら そこへ行ける?って

いつかまたいつかまた 僕が大人になったら
会いに行くよ どんな遠くてもきっと


君は煙になって 青い空へと舞い上がる
すごいなぁって 僕はいつまでも見上げていた

それじゃあ僕はいつか パイロットになって

いつかきっといつかきっと 君を見つけるよ
それまで待っていてね ちょっと時間かかるけど
いつかまたいつかまた 僕が大人になったら
会いに行くよ どんな遠くてもきっと

どんな遠くてもきっと


自由詩 どんなに遠くても Copyright itukamitaniji 2012-07-09 19:58:27
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