たもつ

 
 
身体の中に
雨が降る
雨は水になる
集めると
水になる

川の字になって寝る
真ん中は
いつも私だった

結婚し、子どもが産まれ
いつしか右端で
身体を少し曲げながら
寝るようになった

明方、安宿の窓を開ける
川の音がする
誰が名付けたのか
雨が降ってる
 
 


自由詩Copyright たもつ 2012-06-21 20:04:31
notebook Home 戻る  過去 未来