マンガガール

メルヘン気取って　また妄想の世界に浸って
マンガの話ばかり　彼女は黙らない
可愛いもんだけ　心に詰めるだけ詰め込んだら
どんどん醜く見える　外見の体が嫌だった

だから着飾って隠して
不思議の国に逃げ込んで

触らないでよ　汚さないでよ
信じているもん以外は　認めようともしない
見えても知らんぷり　聞こえないふり
ガラス一枚隔てるように　自分の王国で生きてる


レシピに従って　作らされたスイーツを
結局余らせて　ひとりで全部平らげる
だましだましが　モットーだったマイライフ
どんどん辛くなって　そしてついにバレた

いくら若いフリをしてみても
鏡の国の自分は言うのさ

もう違うのさ　変わったのさ
あの頃の君と今じゃ　ちゃんと年を取って老いたのだ
魔法唱えて　バリア張っても
もう効き目は無いみたい　世界が押し寄せてくる


誰にも理解してもらえないから
何にも理解しようとしなくなった
そこはうまくやらなきゃいけないみたい
時に自分を曲げなきゃいけないみたい

それでも

やめられないのだ　捨てられないのだ
こうやって生きてきたんだ　自分は自分なんだもの
泣くだけ泣いて　泣き止んだら
気が済んでウソみたいに　またいつものように

いつでも　おどけて笑ってみせるから