北朝鮮としての日本
動坂昇

 
 今日、北朝鮮がミサイルの発射に失敗したため次は核実験するかもしれないなどと報道されていました。

 その一方で日本は大飯原発を再稼働させようとしています。

 今日北朝鮮をわらった日本人は、どうしてわたしたちの日本をもわらわないでいられるのでしょうか?

 実際、わたしはわらわずにはいられません。

 東京大学・航空宇宙工学科の学生有志のツイッターアカウントが、こんなツイートをしていました。
 
 「北朝鮮は失敗しましたが、東大航空宇宙工学科ならミサイ……衛星の打ち上げ・制御等に必要な知識も学ぶことができます! ぜひ進振りは航空宇宙へ!」 
 
 はっはっは、おもしろいでしょう? 
 
 一方、きっとピョンヤンでは誰かがこう言っているでしょう。
 
 「日本は原発事故を起こしましたが、わが平壌科学技術大学原子力学科なら安全な運用などに必要な知識も学ぶことができます!」

 さあ、わたしたちも、北朝鮮の固執を見習って、原発再稼働にやっきになる政府と電力会社を応援しようじゃありませんか!
 
 さもなければ再稼働をやめさせましょう、明日わたしたちの原発を今日空中分解したミサイルのようにしたくないのなら。
 


散文(批評随筆小説等) 北朝鮮としての日本 Copyright 動坂昇 2012-04-14 03:05:26
notebook Home 戻る  過去 未来