方法論
HAL

詩って編もうとして
編めるもんじゃ焼きじゃないですよね

或る時 或る場所で
何かを見たり
ぼんやりとしている時に
或る言葉が躓く様に突然浮かんでくる

その時に
ずっと眠っていた自分の様々な想いのひとつが
その言葉を契機に眼を醒ます
そして言葉が言葉を呼び
ひとつの詩の方向が見えて来だす

それは希望を描くことになるのか
悲しみを描くことになるのかは
途中からしか分からない

希望はあると想えば希望を編むし
悲しみが軸だと想えば悲しみを編む
結果はいつも予測できずに
ただ言葉が結ばれていき
詩の原型が姿を現す

その原型に手を加えたりしながら
やはり原型のままが佳いとなる詩もあれば
いじり倒して原型を留めない詩が
産声を挙げる時もある

ぼくはそうして詩を編んでいますが
みなさんはどうしてますか
教えて頂く必要はありませんが
興味があるのは嘘ではありませんです、ハイ。


自由詩 方法論 Copyright HAL 2012-04-11 05:26:12
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