unchanged
アラガイs


本当の自分が見えている
ハンドルを握るとき、世界はいつもそう問いかける
山越えに近道を抜けよう
必ず刺激的なトンネルがある
べつにトンネルが決めてになるわけじゃない
入り口と出口では世界が違って見える
つまり、そんな気にさせるだけだろう
狭い空間では誰しもが思慮深くなるから
助手席は常に空けてある
リラックスするためには目的のないドライブが一番なのさ
景色は追い越され対面にすれ違う人
このまま海岸線は果てしなく続き
永遠に後戻りはできない捕縛された道
聴き流した古い音楽が、いつまでもトランクに残るだけ
ーー交錯と走る
狂喜は真実を晒け出す
その瞬間、誰もが一度は魂を奪われた
ーぶつかるのか
ーーそんなことはどうでもいい
ただ、いつも帰って来てしまうのは
行き着くのが早すぎるから
…模索している
相変わらずさ…
欲望は遠回りしながら
また、近道を見逃した 。











自由詩 unchanged Copyright アラガイs 2012-01-13 08:38:05
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