天候
石川和広

悟りきったように
雨だった
鉄錆のトタン屋根血のように
濁った生を洗い流した素直に生きることを
問う
あなたには力なく頭を下げた
ぼくは限りなく人を差別する
よく見ると晴れていたあまたの神が口の端に笑みを残し
空にたくさん浮いていた


自由詩 天候 Copyright 石川和広 2004-11-26 15:33:53
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