刑の執行
石川和広

判決から刑が
執行される
間の
魔の
空白のイライラの
満喫の禁煙の
毎日が人のかたちを
して
日の光の下歩く

判決が何やかやは
鞄の中のメモにも
ないが
罪といわば全て罪
世に曰く
「人に迷惑かけねば自由にやっていいよ」
何をしても人の僕の
仕事は増えるから
自由に罪らいふ
おぶ
びゅーてぃふる
ひのもと
にほん
ごほん
どぼん
いつでも
いつまでも死んでいられる
ひのもとのくに
定食屋の扉をガラガラウドン屋は油まみれて誰かが眼を刺すよ


未詩・独白 刑の執行 Copyright 石川和広 2004-11-27 15:29:15
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