死語
アラガイs


何度でも生き返るのが救世主のことばなら
きみは何度でも死ななければならない
干上がった砂漠の水脈をひきつれて
再生を誓うつぶやきを毒と飲み干す
血液の
、その苦しみは刻一刻と脊髄の脈動へ伝わり
微睡んだ、数千年の堆積を無為に掘り起こす
すでに処刑されたもの
、眠りを覆う眩しさ
生き延びた骸たちが覚醒する隠滅
、あがないきれぬ饒舌
その、意味は問う、「およそ語られうることは明晰に語られる 。論じえないことについて、ひとは沈黙せねばならない 」……。「引用、論理哲学論考 ヴィトゲンシュタイン」「野矢茂樹訳 岩波文庫」 。

「ねぇ 神様も霊の存在を信じているのかしら 」 「馬鹿だなぁ 神様自体が霊じゃないか、 実在しない存在なんだから 」 「じゃ わたし、今夜は実在しないからね 」「え? じゃあ俺は誰を見てればいいんだよ 」

【ポルノ裁判】 芸術か、猥褻か、我が国でポルノ裁判といえば「チャタレイ夫人の恋人」が 有名だが、この手の裁判の第一号は小説ではなく、実は絵画だったのである 。
明治二十八年 四月、京都で開かれた第四回内国勧業博覧会に裸婦を描いた、後に洋画壇の重鎮となる黒田清輝の油絵「朝妝」が出品されるにあたり、展示すべきか否かの激しい議論が交わされた 。
審査総長の九鬼隆一は展示を決定したが、警察はこれを「猥褻物陳列罪」で起訴したのである 。結果は「無罪」ということになるが、ずっと後の明治三十四年に開いた第六回展では、裸体画の下半身を白布で覆って展示するという奇妙な処置がなされたの」だった 。「日本はじめて物語」 「歴史探検隊 文春文庫」引用 。















自由詩 死語 Copyright アラガイs 2011-12-15 03:42:50
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