愛のクロニクル
梅昆布茶
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愛のクロニクル
僕たちの幻想記号はI
無常をつかさどる伯楽はきょうも酔っ払っているし
ぼくの心も穴だらけだ
もう希望の歌はうたえないのだろうか
鳥が空から落ちてゆく
加速度の法則の通りに
時は愛惜だけを置いて死んでゆくのだろう
僕達はときの元素でできている
愛の年代記は誰がつけるのだろう
僕と君の愛のこんせきは
たぶん火星の赤い砂に埋れてゆく碑文にきざまれているのかもしれない
減点法の僕らの愛に誰が光りをあてるの
暗闇が好きなわけではないのですよ
落し物さがしはもうやめなよ陽はくれるぜ
2001年僕の愛がひとつもげた
2010年僕の愛ひとつふえた
2011年君の愛は軌道計算できなくなってしまった
ペテルギウスの紅の虹彩はどの宇宙を彷徨って果てるのだろう
僕の愛のクロニクルは誰が読み解くのだろうか
自由詩
愛のクロニクル
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梅昆布茶
2011-12-08 06:15:42