ストーカーの夜
梅昆布茶

僕の彼女にはストーカーがいて

僕は2番めのストーカー

夜のアスファルトを這う獣


15の夜から変わらない獣

今日も素面で盗んだバイクで走り廻ってる


軋むベッドを今でも覚えているし

尾崎豊を今でも歌ってみたいのです


昨日カラオケで15の夜を歌わせていただきました


青春の痛みはまだあるのでしょうかね

こんなストーカーに


時々食事して愛も語らず手も握らず愛し方も知らないさびしいストーカー



僕は次のステップを捜します

それは絵であり詩であり音楽であり

はたまたいつか解決がつくまでの心理療法士でありたいのです


ストーカーの夜は長い

猜疑心と嫉妬という毒を自分に注入しないためにも


愛は大切です

だってストーカーが言っているのだから本当です


欲しい愛を得られないのがストーカーです

他になんの説明が入りましょう


ストーカーは恋愛の夜の達人なのかも知れません


喪うことを怖れて喪う僕らは

道化の華なのかも知れませんね


与えなければ奪ってはいけません

でも奪う時に臆してはいけません


誰も同等にそれを繰り返しているのですから


街はけっむっています

でも心をくすませないように

すべてのものに愛が通底するように


またあなたの命が幸せに

悩みや哀しみがなくなりますように

慈悲の光りを感じられますように


いつも祈っているシガナイストーカーです





自由詩 ストーカーの夜 Copyright 梅昆布茶 2011-12-05 00:50:27
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